HUKUROU書斎 Piaoriyongの日常

池袋で牧師をやっています。クリスチャンとして、牧師として日常を綴る

『バロック音楽』を読んで


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バロック音楽は16-18世紀ルネッサンス音楽が含まれる。バッハの死をもってバロック音楽も終末を告げる。

音楽の根源というのは、私たちの現在の生活に密着した意識から出発したものであり、私たちが現在の自分たちの自信を知り、自分を見出す一つの手がかりを求める積極的な前向きの行為ともいえる。

声楽音楽においても、器楽音楽においてもイタリアの音楽家たちが近代ヨーロッパの音楽の基礎をつけたのである。

フランスはイタリアの場六に反発しつつ、フランス音楽様式の確立を目指した。イタリアのオペラをバレーに変容した。

日本は長い間、ドイツの音楽を一方的に受け入れてきた。

イギリスの音楽歴史において、ピューリタンの禁欲的な政治により、発展できなかった。音楽の発展には政治的、経済的な要因もある。イギリス、スペインの音楽の停滞はそれを証明する。

政治、経済の安定が音楽と芸術の発展に不可欠である。

 

ドイツの16世紀の音楽が著しく発展したのは、プロテスタント教会の音楽が大きな原因である。万人祭司という立場から、一般的の人が歌いやすい音楽を作ったのである。

「コラール」がそれである。宗教民謡や世俗歌曲、グレゴリオ聖歌などから適切なものを取り入れて編曲。

ルターの「神は我がやぐら」の賛美は有名である。

シュッツの「ルカの受難曲」「ヨハネ受難曲」「マタイ受難曲」。シュッツは「ドイツ音楽の父」と呼ばれる。

オルガンはルネッサンス時代では世俗的に使われていたが、バロックの時には教会で中心に使われるようになった。

 

バロック音楽と言えば、バッハとヘンデル

バッハの「マタイ受難曲」、ヘンデルの「メサイア」。ヘンデルは壮絶な「メサイア」をわずか24日で完成。