HUKUROU書斎 Piaoriyongの日常

池袋で牧師をやっています。クリスチャンとして、牧師として日常を綴る

映画 《シンドラーのリスト》

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1939年9月、ドイツ軍によりポーランドが占領され、ポーランドの都市クラクフがドイツ軍の占領下で行ったユダヤ人に対するホロコースト。この類の映画で、シンドラーのリストは一番有名で、スケールが大きい。

この映画の中で一番印象的だったのは、ラストシーンで、シンドラーは自分が一人でも多く人を救えなかったことへの悔しい、悲しい男泣きだった。もし、自分が車を売るなら、少なくとも10人救えたのに;もし、自分が金のバッチを売るなら、2人は救えたのにと嘆く。この場面が一番感動的だった。

シンドラーがいのちの価値への芽生えと、ヒトラーのように人を「モノ」扱いにする価値観と鮮明的な対比となる。ヒトラーユダヤ人虐殺に至ってはニーチェの影響を受けたという話はよく聞く。強者が弱者に勝つという自然界の理論を人間に適用したのである。神は死んだという人がどうして、人間の尊厳といのちを尊び、恐れることができるのか。

ドイツ民族の優越性、少数者であるユダヤ人への軽蔑、このような民族主義、人種差別は人間の魂の根底にある。今は別の形でホロコーストの行為が行っているとは否定できない。真の神に逆らう罪が存在する以上、人類の残忍さは消えない。