HUKUROU書斎 Piaoriyongの日常

池袋で牧師をやっています。クリスチャンとして、牧師として日常を綴る

フリーダム・ライターズ( The Freedom Writers Diary)を観て

f:id:piaoriyong:20200510225107j:plain

実際の写真

f:id:piaoriyong:20200510225129p:plain

映画ポスター

 

 

鑑賞感想:

アメリカに根強く残っている人種差別を題材にした映画。いわば「ホワイト」ではなく「カラー」人種として生きるアメリカの社会で、小さい頃から様々な差別と暴力の中で育った高校生たちを描いている。人種差別が憎しみとなり、それがやがて復讐と発展する。しかも、この復讐は永遠に続く。

新任教師の献身的な支えと犠牲を通して、クラスの生徒たちに影響を与え、変えていく。「ホロコースト」、「アンネの日記」など人種差別が生んだ悲劇の歴史を学ぶ過程で、生徒たちの違った考え方が徐々に正していく。

変わっていく生徒たちの姿は視聴者に感動を与える。人種差別を生む理由として、聖書では人間の罪から由来していることを指摘。自分が善悪を判断した結果、人を皮膚の色で上等国民と下等国民を分けてしまう。神の姿として造られた人間を見ない限り、人種差別は消えないだろう。

生徒たちを変えたのは、教育でもなく、教養でもなく、献身的に仕える「先生」がいるからだと思う。愛こそが、復讐と隔てを取り除くことができる。