政治神学
「政治神学」という言葉はあまり馴染みがないかもしれない。教会で、神学と政治があまり相いれない印象がある。
モルトマンの著書『世俗の中の神』という本は私たちにこの主題について多くの示唆を与えてくれる。「政治神学」という部分で、神学は非政治的になることはできないと著者は言っている。なぜなら、神学は神の国について論じているので、公衆領域である政治を離れて論じることはできないからという。
クリスチャンとして、神学から政治を考えなければ、未信者のように人文主義観点から政治を理解してしまう。未信者が言う「義」「自由」などの定義は聖書とかなり異なる。だから、クリスチャンは、聖書に基づいて政治をみるべきである。
著者は政府に関して「契約神学」という概念を用いる。クリスチャンは政府に対して「抵抗権」を有する。なぜなら、二重契約という論理があるから。第一契約は、神と民との契約。第二契約は、神の前で民と為政者との契約。もし、為政者がこの契約を破るなら、民は抵抗権を行使し、為政者の不義的な、不合理的な政権運営を止めさせるべきである。この契約は、民は神を知ることが前提だと思われるので、私個人としては、すべてが国の国民がこの契約を正しく行使できるとは思い難い。
もう一つの主題は「自由」である。民主主義国家では人権と自由があり、自由が侵されるとき、自由を求めてデモしたりする。著者は、西洋社会の自由は「個体的な自由」であり、本当の意味の「自由」ではないと言っている。本当の自由は、個人的利益を求める自由ではなく、他人を思い、特に社会的な弱者である若者、老人、病人などのための利益を求める全体的な自由とのこと。聖書でいう「人を愛する」こと、他人の利益を求める自由である。民主主義国家であっても、もしこの自由がないなら、本当の民主主義でもなければ、本当の自由もない。独裁社会でも、もしこの自由があるならそこには本当の自由がある。未信者が求める自由と、聖書で人に与える自由の概念は真逆にも思われる。クリスチャンは私たちが生きている社会でこの自由を行使し、この自由が国中に満たされるために、政治をしなければならないと思う。
クリスチャンの考える政治は神中心であり、みことばを根拠とすべきである。
“政治神学”这个词汇并不常听到。因为，提到神学好像就要远避政治，神学与政治好像不好相融。
德国神学家莫尔特曼写的《俗世中的上帝》这本书给我们一个很好的参考。在此书中特别让我感兴趣的是第一部分“政治与神学”。作者提到，神学不可能是非政治性的。因为神学论及上帝之国，与公众领域是无法分开的。所以，基督徒就无法避开政治而为神国做见证。
作者在第一部分里从神学角度解释如何看待政治问题，给基督徒关心政治和参与政治提供很好的神学教导。基督徒如果没有正确的以圣经为根据的神学观点，就与非信徒看待政治的视角一样。非信徒的“公义”，“自由”等概念与圣经的概念有很大不同。毕竟，非信徒心中没有上帝的概念，只靠着人文的观点来解释和理解。
作者在书中提到莫尔内的“契约神学”的观点来看待政权。基督徒有对政府的反抗权，这个反抗权是基于百姓与政府之间的“契约”。他用双重盟约发展出神学，双重盟约指的是：①上帝在西奈山和百姓立了第一个约。②以色列人在上帝面前和君王订立第二个约。君王的统治权乃是根据这个统治契约而来。如果统治者破坏了这个约，百姓必须反抗暴君。每个政府必须以它为准则。人民有义务反抗不合理，不合法的权利运作。其前提是人民要认识上帝。所以，我认为不是每个国家的国民都能履行这个义务。不过，基督徒可以所在国家中发挥其影响力，基于圣经的价值系统影响社会。
另外一个重要的主题是“自由”。我们常常认为民主国家里有自由，人民也为了保障自由而示威，甚至暴动。作者称，西方社会的自由主要是“个体主义的自由”，重视个体而忽视社会整体。真正的自由应当是“人们在彼此为别人，尤其是为弱者、病患、年轻人、老人挺身而出”，也就是圣经里提到的“相爱”。再民主的国家里如果没有这种自由，其实不能算是真自由。一般的自由概念表现在不愿意让任何权柄来辖制自己，限制自己当有的权利，更多关注个人。基督徒争取自由，不是专注“个体的自由”，而是少顾自己，更多关心和爱自己身边的人的自由。也就是追求别人益处的自由。如果社会中持守这种自由的人多起来，这才是真民主，真自由的国家。即使在独裁国家，能活出这个自由，他才是享有真自由；如果在民主国家，只追求“个体的自由”，那是不自由。
基督徒看待政治，必须以神为中心，以圣经为依据。
